担当 社会奉仕委委員会

社会奉仕委員会 委員長 福島 力
本日は社会奉仕委員会担当例会です。エコキャップについて、本村様より卓話を頂戴します。わたし達のクラブでは、数年前から「愛キャップ運動」に協力しており、毎年数十キロのエコキャップを回収しています。
本村様はリサイクルファクトリー㈱の役員を務められており、資源ごみのリサイクル等について幅広くお話を頂戴できると思います。よろしくお願い致します。(9月6日)
会リサイクルファクトリー㈱
専務取締役 千歳営業所 所長 本村 信人 様

本日は、こちらのクラブでエコキャップ運動をされているということでそれに関わる話をさせて頂くために参りました。
エコキャップということで、当社でプラスチックをどのようにリサイクルしているかを説明させていただきたいと思います。ビデオを見ながら説明させていただきます。 ── 説明ビデオを鑑賞
昔は、プラスチックはどんなものでも中国が引き取って生産していたのですが、今はすっかり堕ちてしまってきれいなもの、優れたもの、きちんと種類が分けられたものでなければ中国でも引き取ってくれません。精度を高めることで自分達でもあのようなペレットにすることが出来ますし、国内の再生プラスチック原料を作っているところに綺麗にしたプラスチックを売却するといった仕事の流れになってきております。
エコキャップの話をさせていただきたいと思います。そもそもプラスチックということで、改めてプラスチックを考えてみると私達の周りはプラスチック製品で埋め尽くされていると言っても過言ではないと思います。
千歳に関係の深いボーイング787もプラスチックで出来ています。昔は鉄でできていたと思いますが、最新の787は半分以上プラスチックで出来ています。炭素繊維とプラスチック繊維で機体が出来ており、鉄で作るよりも軽くなりますから航続距離 が伸び燃費も良くなります。
もう一つ良いことは、鉄では湿度を上げると水がついて機体が腐食するので乾燥させていました。今は快適に居住性を高めた状態で皆様を輸送しています。プラスチックが航空関係にも一役買っています。
プラスチックの語源はギリシャ語からきています。プラスティコス(塑造の)ということで、柔らかいものから形を作るというような意味合いです。英語のプラスチックというのは形作るという形容詞です。日本語でも可塑性ということで、柔らかいものに力を加えてある形を作る、尚且つ力が加わる状態が外れてもその形を保つことが出来る。そういうような性質を持ったものがプラスチックという意味合いで使われています。
プラスチックにはいろいろな種類 があります。ペットボトルのペットとはいったい何でしょうか。プラスチックの種類はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートとあります。このポリエチレンテレフタレートが正式な名前です。糸にしてフリースなど化学繊維の原料になったり、フィルムなどの包装材に良く使われます。ペットボトルは繊維や包装材の仲間と理解してもらえればと思います。
エコキャップ運動がどういったことから始まったかご存知でしょうか。エコキャップリサイクル協会の話が始まったのは、神奈川県の女子高生が始めたという事です。ボランティアでペットボトル回収などをしていて、キャップがたくさん捨てられていてもったいないので何とかならないかということで、その話を聞いた大人の方々がリングプル同様に集めてみようかと協会を作り、そこからエコキャップ運動が始まりました。

キャップはペットではなくポリプロピレンやPEで作られています。キャップを集めて粉砕し特殊な材料に加工します。
2005年に始まった運動ですが、2010年以降はキャップが2億個、お金が1億円ぐらい集まるようになって、いざこざも起きました。小さな運動が毎年1億円を稼ぎ出すような運動に成長したことは、凄い事だと思いました。
最後になりますけれども、ボランティアの精神を書いた「ハチドリの物語」を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。南米エクアドルの小さなハチドリの話です。大きな山火事が起こり、動物たちが我先にと逃げていく中、小さなハチドリが水をすくって一生懸命火事にかけていました。山火事が消えることは無く、そんなことをしてどうするのだと言った動物達に対して、ハチドリが言った言葉は「私は私に出来る事をしているだけ」。まさしくボランティア精神を説いたエピソードだと思います。
以上を持ちまして、エコキャップよもやま話をさせていただきました。拙い話で申し訳ありませんでした。有難うございました。

入会式
岩室秀典会員のご紹介を受け、櫻井靖浩さんの入会式を行いました。関根会長からロータリーバッジが贈られました。今後のご活躍を期待しています。
新会員 櫻井靖浩